博多雑煮、きなこもち、ぜんざいは、定番メニューです。
贅沢にゆっくりいろいろと召し上がりたい方には、博多雑煮セットにミニぜんざいがおススメ。
ちょっとコバラがすいたときは、前菜とぜんざいのセットもいいですよ。
ぜいたくな具材を使った博多雑煮は、博多を代表する伝統料理です。
具材の豪華さだけでなく、縁起担ぎの好きな博多らしく、さまざまな特徴があります。
あごだし
素焼きのあご(飛び魚)からとっただし汁を使います。
昔は自宅で素焼きにする方もおられたようですが、今では素焼きにされた状態で流通しています。
ふだんの生活では、いりこを使いますが、お正月は特別ということで飛び魚を使います。一尾60円前後することを考えれば贅沢さがわかります。
当店でも1人前のだしを取るのに1尾使っています。
飛翔する縁起も重なり、博多雑煮ならではの特別だし汁です。
かつお菜(勝男菜)のない雑煮は「ふうたんぬるい」
勝男菜は、博多近辺でつくられる伝統地方野菜です。
茎の部分に歯ごたえががあり、鰹の風味がすることから名前がついています。
歯ごたえが良いので、これが入っていないと博多弁で「ふうたんぬるい(中途半端)」な雑煮といわれます。
勝男菜というのは縁起をかついだ当て字ですが、お誕生日祝い、試験や就活などの気持ち切り替えのキックオフにもいいかもしれません。
出世魚のブリ
動物性タンパク質の具材は、やはりぶりですね。
ヤズからイナダ、ハマチ、そして最後がブリと名前が変わる典型的な出世魚です。
味はいうまでもありませんね^^
なぜブリを使うようになったか?あくまで伝承の一つですが、お嫁さんの実家に、お歳暮代わりに、大ブリを持っていく習慣があり、そのブリでおせちや雑煮を作ったからといわれています。「嫁さんぶりがいい」とあいさつして渡したそうですが真偽のほどはどうでしょうか。
おもちは生丸餅
博多では、12月28日に餅をつくことが多いのですが、その生丸餅をお雑煮に使います。もともと柔らかいのであたためるとつきたてのお餅の軟らかさでいただくことができます。当店では、杵つき餅をつきたてのまま急速冷凍したおもちを使っていますので、いつでも柔らかなおもちが食べられます。
*おもちを飲み込みにくい方に代替品としてにゅうめんをご準備していますので遠慮なくお申し付けください。
栗はい箸の取り扱いについて
博多雑煮を食べる作法のひとつに、栗の枝を削って作った栗はい箸で食べることがあります。もちろん手作りでなければ作れません。
ごつごつしていたり曲がっていたり、箸として使い勝手のよいものではありませんが、うまく使えばもちのさばきがいいこと、やりくり(栗)上手につながる縁起などでこれで食べたいという方もおられます。
従前は近郊の農家の方が農閑期の作業として作って出回っていたのですが、昨今生産する方が少なく希少品となっています。
当店でも、ご希望の方には有料で一膳300円でご提供できますが、在庫限りとさせていただきますのでご了承ください。
きなこもち 500円
きねつきもちに、ふだんのきなこと、九州で生まれた新品種の黒大豆、クロダマルを石臼でひいたきなこの2種類つけております。
クロダマルは、九州を中心とした暖地向けに育成された大粒黒大豆です。
表面に光沢があり、西日本で一般的な黒大豆との違いがひと目で分かります。
「坂上2号」を母、「新丹波黒」を父として交配して育成された黒大豆品種です。
画像中央がクロダマル、画像右(キャプション左はまちがい)が親の新丹波黒です。
(画像は農研機構から)
比較のための黄大豆、フクユタカは福岡のみならず九州を代表する黄大豆品種です。
白玉かお餅かを選ぶことが出来ます。
スペシャルティー珈琲をさらに厳選
風味の特性、酸味の質、口に含んだときの透明度、その質感など、合計点で80点以上の評価を得た豆がスペシャルティコーヒーと呼ばれていますが、当店ではハニー珈琲さんが、現地でカッピングをし、「さらに高い評価をつけた豆」を直接買い付け、輸入されたものをお出ししています。
フレンチプレスでお出ししてます
スペシャルティコーヒーは、豆のオイル分にうまさが凝縮されています。フィルターでおいしさを減らすのはもったいないです。ぜひフレンチプレスで飲んでみてください。おいしいですよ。砂時計で3分お待ちください。
フレンチプレスとは
粉と湯をプランジャーポットと呼ばれる器具(他にもティーサーバー、カフェティエール、ボナポット、フレンチプレス、メリオールなど様々な呼称がある)に一緒に入れて抽出します。プランジャーと呼ばれる軸の先端には金属やナイロン製のフィルターが付いており、このプランジャーを押し下げて抽出済みのコーヒーかすを沈め、上澄み部分をカップに移します。イギリスではコーヒーを入れるのにペーパーフィルター式よりもこのプランジャーが普及しています。